本日、宮城県立秋保かがやき支援学校の開校記念式典に出席しました。今年4月より、小学部・中学部・高等部(普通科・産業技術科)116名の児童・生徒が同じ校舎で学んでいます。産業技術科の生徒たちは、隣接した宿舎で過ごし、就労に必要な基本的知識や技能を育んでいます。このような支援学校が開設されたのは県内では初となります。
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3月中旬に内覧会に参加し、教育目標や経営方針のご説明をいただき、その後、児童・生徒を待つ新校舎を見学させていただきました。今日は、元気いっぱいの子どもたちの声が校舎に響き渡り、魂が吹き込まれたと感じました。開校記念セレモニー「かがやき、今、ここに」では、これまでの学習の様子やパフォーマンスが披露されました。式典の最後に、先生方の介助によってステージに整列した子どもたち。それぞれが得意とする表現方法(歌声や手話など)で校歌を「熱唱」してくれました。一人ひとりが放つ「かがやき」があまりにも美しく、思わず涙腺が緩みました。帰り際、昇降口でお会いした先生がやさしい笑顔で一言。「毎日子どもたちに癒されています。」
大学3年生の時のことを思い出しました。当時、教職課程の一環として、東京都立足立特別支援学校でお世話になりました。運動会の練習に立ち合ったのですが、その時の光景が目に焼きついています。生徒たちがハンディを抱えながらも、ひたむきに全力で走るのです。その姿を見て、「教育はいのちを輝かせる」と理屈抜きに子どもたちから教えてもらいました。
私は学歴偏重主義に陥る日本社会を危惧しています。常に社会から求められた通りにしか輝けない人生に、子どもたちは夢や希望を抱くでしょうか。教育現場においても、「競争」ではなく「共創」の精神を大切にしたいものです。一人ひとりがもついのちの輝きが周りを照らし、豊かな社会が実現されることを切に願っています。